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森林セラピーとは

 「森林セラピー」とは、整備された森林環境の中で、自然が彩なす風景や香り、音色や肌触りなど、森のいのちや力を感ずることによって、私たちの心身に元気を取り戻させようとすることです。
また、森林のもつ「癒し効果」を科学的に解明し、メニューの確立を進めることで、健康増進やリハビリテーションへの活用を図ることをいいます。

 日之影町では、平成17年に(社)国土緑化推進機構及び(独)森林総合研究所に委託し、生理・心理効果と物理・科学実験等を行い、森林浴効果の検証を行った結果、唾液の中のコルチゾールという「ストレスホルモン」が都市部に比べ、森林では濃度が低くなるということが分かりました。

都市部での実験画像

都市部での実験風景

 森林での実験画像

森林での実験風景

 

実験画像   実験画像


 また、心拍の「ゆらぎ」の測定で、ストレスの高い時に高まる「交感神経」が抑制され、リラックスした時に高まる「副交感神経」が昂進するということや脳の活動も森林では鎮静化され、リラックスしていることなどが立証されました。
こうしたリラックス効果が実証されていることが、従来の「森林浴」とは区別されることになります。

森の中で気分が良くなる理由?

 森の中で運動したり、静かに休息したり、時には読書をしたりしながら、清浄な空気や樹木の発散する芳香物質フィトンチッドを吸収し、せせらぎの音や鳥のさえずりを聞くなどして人間の五感を刺激し、健康を増進するものです。これに、温泉浴がプラスされれば、さらに効果の高い保養をすることができます。

癒しの森画像
癒しの森画像

〜気分爽快、心身ともにリフレッシュできる〜

 森の中では空気中にマイナスイオンが多く、特に、滝や小川の近くなど水が激しくほとばしるところではマイナスイオンの占める割合が多くなります。マイナスイオンを多く含む空気は、副交感神経に作用して身体をリラックスさせ、脳波のα波が増えるなど人に快適感を与えます。

〜目に優しい緑が気持ちを落ち着かせてくれる〜

 色鮮やかな広葉樹林の新緑や青々とした盛夏のころの緑が、私たちの目を休ませ、気持ちを落ち着かせてくれます。この緑色は人間にとってもっとも明るく、見やすい色であることから目に優しいわけです。

〜1/fゆらぎ(※ある量の変化の程度)が気分を和らげてくれる〜

 森の中で耳にする枝葉が風にそよぐ音や小鳥のさえずり、小川のせせらぎなどの心地よい音色は「1/fゆらぎ」と呼ばれる自然のハーモーニーをかなでて、私たちに安らぎと快適感を与えてくれます。

〜緑のフィルターを通した適度な日差し〜

 森の中では、緑のフィルターにより太陽光線の80%が吸収されるため、真夏でもちょうど良い木漏れ日の中での日光浴を楽しむことができます。 

〜フィトンチッドが精神を安定させ、ストレスを解消〜

 森林の中に居ると、爽やかな気分になりますが、これは森林の樹木などが発散するフィトンチットの効果と言われています。
 揮発性芳香物質であるフィトンチットはロシア語で「樹木から発揮されて周囲の微生物などを殺菌する働きを持つ物質」を意味し、その殺菌、抗菌、消臭効果は生活の知恵として古くから利用されてきました。
 また、フィトンチットには、人の副交感神経を刺激して、精神安定、解放感、ストレスの解消など安らぎを与える効果もあります。フィトンチットの主な薬効成分や働きは、樹木を整理すると次のようになります。

癒しの森画像

 また、森の中には爽快感を演出する様々なアメニティー機能もあります。

  • 視覚の快適性(美しい風景や森林景観、草花、野鳥)
  • 聴覚の快適性(森の静けさ、風の音、渓流や小鳥のさえずり、虫の声)
  • 嗅覚の快適性(フィトンチッド、緑の香り、花の香りなど森の香り)
  • 触覚の快適性(落ち葉や木の肌触り、森林内の風)
  • 味覚の快適性(キノコ、山菜、木の実など森の産物)

 こうした快適性には、

  • 落ち着きを取り戻すカラーセラピーの要素(視覚の快適性)
  • 自然の音楽セラピーの要素(聴覚の快適性)
  • アロマセラピーの要素(嗅覚の快適性)
などをはじめとした様々な要素があり、こうした要素が視覚・聴覚・嗅覚・呼吸を通じて人体に作用し自律神経機能を良好なバランスに変動させることから、心と体の癒し効果が得られることが実証されています。

森林セラピー推進協議会等の設置

 森林セラピー推進協議会

 森林セラピーに関わる人材等の育成や森林セラピー基地の円滑な管理、運営、調整等を図るため、森林セラピー推進協議会を設置し、必要な組織づくりを検討しながら、役割分を明確にしていきます。
 また、森林セラピーは、健康や福祉、観光、地場産業への活用、将来の医療分野への展望など様々な可能性を秘めていることから、森林セラピー推進室を設置し、全庁的な取り組みを進めるとともに、専門知識を備えた基地マネージャーの育成、専門知識をもった指導者の育成を図ります。
 

森林セラピー推進体制の整備

民間

森林セラピー推進協議会の設置
※町内の産業、観光等各種民間団体のメンバーでの組織
作業部会の設置
@森林トレーナー養成部会
A森の案内人養成部会
B料理・商品開発部会
C癒しのメニューづくり部会
D癒しの宿部会

行政

森林セラピー推進係の設置
※総合窓口
森林セラピー推進室の設置
※役場職員で構成する全庁的支援組織
推進協議会研修   案内人養成実技研修   料理・商品開発研修
推進協議会研修   案内人養成部会実技研修   料理・商品開発部会研修

 森林セラピー作業部会の活動

〔森林トレーナー養成部会〕

 森林セラピーを良く理解し、中心的な業務を担う、実践・指導的な人材の養成を目的とします。尚、「森林トレーナー(森林セラピスト)」については「認定委員会」を設置し、試験制度や有資格者等の検討を19年度に行い、20年度に講習、資格試験、認定を実施できるように進められています。

〔森の案内人養成部会〕

 森林の持つ機能や仕組みを教えたり、森林レクリエーション活動、森林学習活動などの指導、また、森林及び健康・福祉などに関する知識も有し、山々を案内して自然のすばらしさを紹介するなどのガイドの養成を目的とします。

〔料理、商品開発部会〕

 セラピー効果をより高めるのセラピー料理や特産品・セラピー商品の開発とともに、研究をとおして新たな雇用や農林産物の需要をつくり出すことを目的としながら、中心的な業務を担う、実践・指導的な人材の養成を図ります。。

〔癒しのメニューづくり作業部会〕

 ビジター(※料金を払って施設を利用する人)が四季をとおして「健康づくり」が気軽に楽しめる、森林ウォーキングを基本としたモデルプラン(日帰り、宿泊)を作成します。また、各プランには、健康チェック、森林ウォーキング、温泉入浴、ふるさと料理を必須メニューとし、先進地視察など情報収集活動を図りながら、段階的に長期滞在プランなど、可能メニューの提供を検討し、その中心的な業務を担う、実践者又は指導者的な役割を有する人材の育成を目的とします。

〔癒しの宿部会〕

 森林又は森林空間に長く滞在し、宿でのくつろいだ時を過ごし、自然と同調することで、よりリラックス効果を高めることが分かりました。この部会では、統一したサービスとともに快適で魅力ある旅館独自の「おもてなし」の検討を行うとともに、地域の自然、歴史・文化、観光などを学ぶことで、より適切な森林セラピー情報を発信します。

日之影町森林セラピー推進協議会規約

(名称)

第1条 この協議会は、「日之影町森林セラピー推進協議会」(以下「協議会」という。)と称する。

(事務局)

第2条 協議会の事務局は、日之影町役場森林セラピー推進室内におく。

(目的)

第3条 協議会は、地域資源を活用した「森林セラピー」を推進するため、関係機関・団体等の連携を構築し、協働による情報収集や基地整備の検討、関連事業の育成を図り地域振興に資する。

(活動)

第4条 協議会は、次の活動を行うものとする。

(1)森林セラピーに関する普及啓発活動及び情報収集
(2)森林セラピー基地整備の検討
(3)森林セラピーによる健康メニューの検討
(4)その他、目的を達成する上で必要と思われる事業

(組織)

第5条 協議会は、別表をもって構成する。

(任期)

第6条 委員の任期は2年とし再任を妨げない。ただし補欠委員の任期は前任者の在任期間とする。

(役員)

第7条 協議会に次の役員を置く。

1.会長1名
2.副会長3名
3.顧問若干名

(役員の職務)

第8条 会長は会務を総理し、会議の議長となる。副会長は会長を補佐し、会長事故あるときはこれを代理する。顧問は、会務に対して指導及び助言をする。

(作業部会)

1.協議会に、個々の事業の計画及び推進を目的とした作業部会を置く。作業部会の構成及び役割は、別途定める。

(運営)

第10条 会長は、必要に応じて作業部会関係者の出席を求め、作業部会を開催することができる。

(雑則)

第11条 この規約に定めるもののほか、必要な事項は協議会において定める。

附則

この規約は、平成18年5月1日から施行する。

森林セラピー推進協議会委員名簿

役職名 所属団体 担当部会
会 長 日之影町長  
副会長 日之影町副町長  
日之影町教育長  
日之影町立病院長  
委員 西臼杵支庁林務課長  
西臼杵支庁林務課普及係長  
村おこし総合産業椛濠課長 料理・商品開発部会
日之影町観光協会副会長 料理・商品開発部会
日之影町観光協会理事 料理・商品開発部会
日之影町観光協会理事 料理・商品開発部会
日之影町観光協会 癒しのメニューづくり部会
日之影町体育指導委員 森林トレーナー養成部会
日之影町文化財専門員 癒しのメニューづくり部会
ボランティアの会代表 森林トレーナー養成部会
林研グループ会長 森林の案内人養成部会
JA日之影支所産業部会長 森林の案内人養成部会
JA日之影支所女性部長 森林の案内人養成部会
JA日之影支所青年部長 森林トレーナー養成部会

石垣の村管理組合 癒しのメニューづくり部会
顧問 必要に応じて会長が任命する
事務局 [森林セラピー推進室]
室長 馬崎 英俊 補 佐 松本 健二
推進員 寺尾 義男 推進員 丹波 のり恵
推進員 川並 広幸 推進員 中村 恭平
推進員 花田 富多美 推進員 戸高 泰治
推進員 米田 輝美 推進員 前田 裕子
推進員 谷川 真由美 推進員 伊山 真由美
推進員 甲斐 敏弘 推進員 工藤 富士
推進員 甲斐 清保 推進員 山田 千登世
推進員 工藤 良子 推進員 関 雅人